第1式は、太極拳の最も基本な手法である、ポン(掤)、リュー(捋)、ジー(擠)、アン(按)(合わせて四正手と言う)で成り立っています。
気功法としても非常に奥の深い練習方法です。やりこめばやりこむほど難しく感じられます。
ここでは、ポン、リュー、ジー、アンがはっきりわかるように3つの動作に分かれた、心意混元陳式太極拳の古いバージョンの型で練習します。
まず、起式の動作の説明の前に、もう一度、ポン、リュー、ジー、アンを復習しましょう。(コラム10/29と重複します。)
①掤(ポン)
下から上に向かう力です。(広義では、身体から外向きに張り出す力すべての総称でもあります。)
②捋(リュー)
前方から後方に向かって流す力です。
③擠(ジー)
後方から前方に押し込むような力です。
④按(アン)
上方から下方に押さえつける力です。
では、以上を踏まえて、改めて第一式を通して見てみて下さい。
掤、捋、擠、按がどう使われているか分かりますか?