2017/9/29 <カマキリの気迫>
帰り道に遭遇したカマキリ。
いつもなら通り過ぎてしまったかもしれないところを、しゃがみ込んでじっくり見てみたら・・・。
(以下、グループLINEに投稿したものをそのまま貼り付けます。)
帰り道にカマキリに遭遇。
ちょうど数日前テレビで燃えよドラゴン♪をやっていた。
その中に船の上でカマキリ同士を闘わせるシーンがあった...
そこで近寄ってよーく見たら・・・
反応してこちらをしっかり見た!
カマキリの目、デカイ!顔のほとんどが目?
私も負けずじっとしていたら、
徐々に前肢が上がっていった...
ポーン...
『合』になった!
力が丹田(?)に集結した、と思ったら、
突然・・・
開いた!
合⇒開、だ!
これはジー(挤)の技・・・
尾びれ?まで開いてる。
ジーの時は尾骨まで気を通さねばならなかった...(と後で写真を見て知った。この時は怖くてそんなこと考えてる間もなかった。)
ここで私は完全に威嚇されて引き下がろうとした。
そしたら
急に、
瞬時に合の姿勢に戻った。
が、この合はさっきの合よりもレベルの高い合。
尻尾まで全部気が通ってる。
この時、カマキリさまはブルブル振動してたと思う。
そしてこの目! 目力(眼神)も凄い。
下丹田→中丹田→上丹田、
精→気→神、
全部揃った、いわば全身一つの丹田、
周身一家
太極、の形。
ここで私はビビって、写真撮るのをやめて後ずさり。
頭の中に鳥肌立ってました。
ものすごい気迫!
完敗。
おそらくこれが戦わずして勝つ
気の力で勝つ・・・のお手本。
虫から本物を見させられ
とても大事なことを学んだ気がしました。
2017/9/25 <沈肩と腰・仙骨、沈肩⇔内気、内気と内勁>
寝不足だと肩がこる、というのは以前から感じていた。
休息が不十分だと腎の気が足りず、腰に弾力性がないので腰で肩を引っ張り下げておけない。
肩は腰で引っ張り下げる、という感覚が強かった。
以下、肩を腰で引っ張り下げる、に関連して。
(肩甲骨と背中の筋肉の関係についての詳細は割愛するが、注目に値するのは、右のダビンチの絵の分析で分かるように、腕は仙骨から生えているとも言えるということ。
実際にこの左の図で示される筋肉をみると、仙骨→肩甲骨→腕のつながりが現れる。
これを知った頃の数週間前の練習では、仙骨から腕を生やすことを試みた。
具体的には、仙骨で腕を振り回す感覚を掴んで、次第に仙骨で腕の動きをコントロールする練習をしていく。
仙骨と腕を感覚的につなげようとすると、塌腰が必要(腰を少し膨らまして骨盤の上の縁を下に下げる。肋骨を下げないようにして骨盤の上縁を下にスライドしてその隙間を開ける →これが分かるかどうかが一つの鍵・・・。
なお、仙骨の腹側は下丹田だから、意識を腹側にとれば、下丹田で手を操るような感覚も出てくる。
ついでに言えば、下丹田は既に下半身の領域。脚を操る丹田。
そうすると、手腕⇔(下丹田)⇔足脚、となり、下丹田を経が出てくる由して手足がつながることになる。)
以上が、数週間前までの感覚だったのだが、今日昼寝をしっかりした後、腹腰に気が充実した状態で散歩に出かけたら、突然、沈肩を維持するには内気が必要だったのだ、と気づいた。
もちろん、内気が充実していれば腰に弾力がある。けれど、内気が腰だけでなく、腹までも満たして膨らんでいると、その内気の重さで肩が自然に引っ張り下げられる。が、その内気の充実感を保持するためにどれだけの内勁が必要なことか!
(トウ路をする時に切れ目がないように動くにはかなりの内勁が必要なのと同じ。丹田を保持し続けるための内側の力≒堪える力が必要。)
(秋になって気が溜まりやすくなったのかもしれない。秋冬は良く寝ると足先まで気でいっぱいになる。腰に気が充満すると、起きた時にトランポリンで跳ねあがる様に腰で跳ね起きることができるのではないか、と思えたりするくらい(笑))
最近生徒さん達の24式を動画撮影をしているが、その中の生徒さんの一人が自分の動画を見て、「上達はしましたが、内気が足りないので動きが繋がっていません。」とコメントしていた。
それが分かるだけでも大した進歩!
滑らかな、綿々不断の動きをするには、丹田の気を保持し続けなければならない。それは一種の”堪える”力。腎の力でもある。
内気で動くのが太極拳。骨と筋肉だけでは体操の域を脱さない。養生=五臓六腑を養う、につながるのもそれが内気を運用するものだから。
そして今更だが、その内気を養うのが坐禅やタントウ功の静功。内気の量のピークを過ぎた35歳あたりからはこれを外して太極拳の練習はあり得ないと言っても過言ではない。
散歩をしながら、「沈肩をし続けるには内気が必要。だけど、そのための内気を養うには沈肩が必要。・・・ああ、鶏と卵だ~。」と一瞬困ってしまいましたが、「ああ、それこそ太極の世界!」と楽しくなりました。
2017/9/21 <松腰 松胯 隙間>
この数日ソウルに行っていた。
これまで数回のソウル滞在の時は現地の人達の骨盤が立っているのに驚き、中国人、日本人などとは違うと感動していたが、今回は骨盤が立つが故の彼らの腰の固さが気になってしまった。
立ち上がりすぎる(=骨盤が垂直に立つ)と腰は硬直しやすい。(四つ足になって骨盤を寝かしていれば腰は柔らかく動きやすい・・・蛇・・・当たり前・・・?)
骨盤を立てながら、かつ、腰を柔らかく(丸く:老子の言うところの”曲即全”のところの”曲”が妥当と思うけど)する、のは至難の業だと改めて感じる。
腰を取るか、骨盤(=股関節)をとるか。
"腰 VS 胯"
(腰と胯 の位置を正しく把握するのがとても大事。これが曖昧だったり、間違えてしまうと太極拳の門に入れません。)
馮志強老師も言っているが、まずは松腰。それから松胯。
まずは腰を優先。
昨夜のクラスでもかなり練習をしてきている生徒さんに、再度”松腰”の基本を復習させた。
それから”松胯”へとつなげる。
バーをもって腰を外の筋肉に当てないように、”隙間”の中で緩めて沈んでいく。
”松胯”も同じ。
私は”外に当てない”とか”隙間”と表現してしまうが、”抜く”と表現した生徒さんもいた。
感覚は皆同じ。
きっと、”松”は隙間を狙う・・・。
身体の隙間が多い時は身体が軽くよく動ける。健康。
身体がギュッと詰まって隙間がない時は身体が重く動きが悪い。不健康。
スポーツをする人ならよく知っている感覚かも。
”隙間”がキーワード。
身体の隙間を探っていくとおそらく深淵なるどこかに入り込んでいくのだろうとおぼろげながら感じるのは私だけではないと思う。
2017/9/14 <ママクラス内気→外形、お尻の割れ目から>
赤ちゃん連れママ達のクラスも今年で8年目に突入。
今月からベテランママ達と新規ママ達のクラスを(やっと)分けることにした。
そして今日はベテランママ対象の太極拳クラス第一回目。
ただでさえ覚えずらいこの混元太極拳の套路、時に子供を抱っこひもで抱っこしたまま練習しなければならないママ達にどう教えようか?
行きの電車で少し不安になったが、やってみれば、予想以上の出来具合。
これまで毎回太極拳の基本功を応用して産後の身体の回復、調整を図る”体操”をさせてきた成果か、第1式~第3式まで、少し注意させてあげると内気の動きを掴んで、腰や腹(丹田)で動くことができてしまった。
一般的な練習の手順は、24式の形を一通り覚えて、第2順した時に内気の動きを学ぶ、というもの(外形→内気の順で練習)。しかし彼女らのように先に内気の練習をしていた場合は、新たに習った形に内気を入れ込むことになる。すると内気の流れとして身体の内側で形を覚えられるからかして、内気とは無関係で形を覚えるよりも却って早く型を覚えられるようだった。
套路(型)をは最終的には身体が覚えるのだが、身体に落とし込むまでにかかる時間は人それぞれ。頭を使っているうちは覚えられない(仮説だが、腕(上肢)の動きを追っているうちは頭による記憶が濃厚なのでは?背骨を脳化させて初めて身体で覚える?)。反復練習すれば徐々に覚えてはいくのだが、ひょっとすると最初から身体の深層を使って動きが把握できれば覚えるのに要する時間も随分短縮できるのかもしれない(つまり、内気→外形もありかも)。
ママ達の連れてくる赤ちゃんや子供達からもこれまでいろんなことを学ばせてもらった。
奇しくも太極拳で理想とされる身体は赤ちゃん。参考になることが満載。
今日はずっとはっきりしないままの、お尻の割れ目の位置と長さ。
お尻がプリッと、ちゃんと左右が明白に分かれているのは股関節が回転して良く使えている証拠。
逆にお尻の割れ目が下の方に下がってしまっているのは股関節がきちんと使えていない。
(それでは蹴り技はもちろん、馬歩でさえちゃんとできず膝をいためてしまう)
少し前に、今話題のロシア人のバレエダンサー、ポルーニンのお尻をグループラインで瀬戸さん達に見せて、その左右の尻離れの明快さを味わってもらった。
自分のお尻の割れ目がどこにあるのかなんて(私も)あまり見たりしないが、たまには鏡に振り返ってチェックしてみるとよいのかもしれない。
その(正しい)区分けは左の図を参照。
女性は特に、お尻(臀部)と太ももの境目が曖昧になりやすいかなぁ。
男性は、お尻と腰の境目?(これは良く分かりません。)
ちなみにお尻の割れ目(臀裂)の一番上は尾てい骨の終点ではありません。尾てい骨は臀裂の中に入り込んでいます。仙骨が終わったあたりが臀裂の最上部のはず。
立っているときは体重は股関節に乗る。
坐っているときは座骨に乗る。
下の写真を参考にして下さい。
坐禅は勿論、椅子に座っているときも、後からみたら電裂が少しは見えていなければならないはず。電車で座っている人達、ほとんどが、もし後ろから見たら割れ目は見えなさそう・・(苦笑)
2017/9/13 <チャンスー ブレーンストーミング>
チャンスーについて ブレーンストーミング。
(以下は現時点における私の理解、疑問等々)
四肢のチャンスー→焦点は背骨のチャンスーへ
チャンスーの力の発生源→腰(の隙間)、腹、骨盤の隙間(腹臀揺旋功で発見)?
チャンスー勁は生命力
∵溜まっていた(眠っていた)エネルギーがぐぐっとある方向に向かって進んで行く時に、エネルギーはドリルのような軌跡を描きながら伸び進んでいく。
丹田に溜まっている気(エネルギー)は静態
丹田の気(エネルギー)が身体の隅々に広がっていくの流れ、奔流がチャンスー勁。エネルギーの動態
仙骨バイブレーション理論
かかと(ヤコブ骨)⇔仙骨⇔蝶形骨
仙骨は下丹田 蝶形骨は上丹田 (腰は中丹田)
生命力はクンダリーニ
チャンスー勁はクンダリーニを覚醒させ動かしていく力?
太極拳をしながらクンダリーニ覚醒をしていた、ということ?
骨の位置を揃える必要性・・・かかと・仙骨(骨盤)・蝶形骨(頭蓋骨)
これを揃えるには随分丹田の力が必要なのが分かる・・・
(丹田の気(クッション)がない状態で無理やり揃えても、後ろにこけてしまう。無理!
→だから丹田に気を溜める静功がとても大事、かつ、多くの場合、とても長い時間がかかる。
姿勢を正しくするのはコツでは不可能。
少しずつ躾けていかなければならない。
→やはり話は丹田の力を増やすことに戻ってきてしまった(苦笑)
2017/9/9 <チャンスー ひらめき>
(グループLINEへの書き込みを下に貼り付けました。)
チャンスーについて劉師父と交わした会話からまたまた理解が発展。
今朝起きたら頭の中でつながったことがあったので、忘れないために単語だけでメモ。
いずれは文章と図で説明できればよいけれど。
大事なこと きっと缠は生命力!
纏は自転、転。 太極拳の力の発生源、足の钻も纏と同じ。捻も同義。
旋回は公転、纏の運動が拡大したもの。その原動力は纏。
生命力→自転(纏)→公転(旋)ねじるるるrじjねn
生命力が纏の元・・・気の多さによって自転のスピード、ドリル力が変わる。
どうだろう?試していってみよう・・・。
2017/9/6 <纏糸(チャンスー)の練習 途中経過>
ここしばらくチャンス―を皆に練習してもらいましたが、皆が思いもよらない動きをしてくれるおかげで(?)これまで疑問に思わなかったことを疑問に思うようになりました。チャンスーがここまで広がりのある概念だとは正直、思っていなかった・・・。
頭の中がかなり散らかってしまったのでここで出せるものは出してしまいます。
そもそもチャンス―は腰の隙間(丹田)の気を手足の末端に届けるもの。
気を届ける→丹田からろくろっ首のように勁が伸びて末端に到達→だから逆向きに末端から丹田に気を戻す際は、丹田で”吸え”ばよい(※丹田で”吸って”気を末端から丹田に戻せると連打ができる。卓球なら打球の後の戻りが早くなる)。
チャンス―を成功させるにはすべての関節がきちんと回らなければならない。
→回っていると思っていても実は回っていないのがほとんどのケース
→だから手首、肘、肩、と一つ一つばらして練習する。回る、とはどういうことなのか、身体でその難しさを実感することが大事。(クラスでは技がかかる、かからない、を使ってどの部分がきちんと回っていないのかを探りました。)
<下半身のチャンスー>
内旋(逆チャン) 足首→膝→股関節→腰・腹 (勁は足から丹田へ上がる)*披身捶
外旋(順チャン) 腰・腹→股関節→膝→足首 (勁は丹田から足へ下がる)*運手
結局、ほとんどの生徒さんができていないのが”腰”。
腰のチャンス―・・・どう教えるか?
そういえば・・
身体は”五弓”から成っている。
左右の腕と左右の脚で4つの弓。そして背骨で五つ。背骨が最も強力な弓(バネ)。
チャンス―を両腕両脚と勘違いするからただのタコ入道(?)大事なのは背骨のチャンスー!
ここから背骨のチャンスーに指導の焦点を切り替えました・・・
すると、普段お決まりのようにやっていた腰回し・・・は腰回しではない?
これもチャンスーか?
中国語で回るという意味の漢字は”転”。”回”は戻ってくる、という意味に過ぎない。
同じ回るも、”旋回”というのがある。
・・・私達が毎日練習しているのは馮志強老師の内功法にある『帯脈磨盤』。
しかし内功とは別のチャンスー功の中には、別の腰回し、『転腰』『旋腰』がある。
・・・・材料は大体揃ったような・・・。
…ここから先はまた気が向けば・・・(つづく)
下に私の頭の中にある画像を貼り付けておきます。
”腰の隙間” これがないと腰のチャンス―はかけられない。
チャンスー功の中には、腰の隙間を作るための練習法もきちんと用意されていた!
戦闘機での戦い方の図。
下の図の逆方向旋回(同一円周旋回)戦闘は、ぱっと見が陰陽図。
青が自分の戦闘機、赤が相手。相手が向かってくるところを右へ急旋回して(青B)、それから左へ急旋回するあたり(青C)で相手を撃ち落とす。操縦桿を握って戦闘機を操縦しているつもりで指示通りにやってみると、自分がカーブを描くときは機体を傾けたり、急カーブの時には機体をぐるっと回転(青Cの地点)させなければならないことが分かる。・・・このカーブが”旋”、機体をぐるっと回転するのを”転”・・・そういう理解で上の馮志強老師の腰の転と旋を見るとまた理解が深まる・・・かも?
チャンス―は(おそらく)転+旋 (そして隙間)。